どうもKonwataです。
水墨画をそのままゲームにした美しい世界観が魅力のPS2の名作『大神』。
各ハードにてHDリマスターされ、さらに彩り豊かになった世界と一癖も二癖もある登場人物達。
PS2のオリジナル版を元に、『大神絶景版』の魅力について詳しく紹介したいと思います。
『大神』ってどんなゲーム?
ゲームのジャンルは日本神話を題材にした「ネイチャーアドベンチャー」。
和風のファンタジー作品のオープンワールドで謎解きや探索、自由度の高いゲーム性でフィールドを駆け巡るだけでも神秘的かつ爽快感が魅力の一つです。
日本では古典的で親しみのある水墨画ですが、独創的なデザインや世界観で今も多くのファンから愛されています。
オリジナル版の発売は2006年4月20日。
販売はカプコン、開発はクローバースタジオ。
キャッチコピーは「この世の命が、蘇る」
そして時を経て各ハードにて「絶景版」が発売されました。
【PS3】2012年11月1日
【Win】2017年12月13日
【PS4/One】2017年12月21日
【Switch】2018年8月9日
『大神』のストーリーは?
むかしむかし、神話の時代。
人々が平和に暮らしていた国に“ヤマタノオロチ”が蘇り、
世界を闇の中に閉じ込めてしまいました。
そんな中、
ただ一つ災厄をまぬがれた「神木村」。
その村のご神木に宿る精霊「木精サクヤ姫」は、闇の世界に光を取り戻すため、
「大神・アマテラス」を、復活の儀によって現世に呼び戻すのです。
https://www.capcom.co.jp/o-kami/zekkei/
主人公「アマテラス」と旅絵師「イッスン」が封印から復活した「ヤマタノオロチ」を倒すべく物語の舞台「ナカツクニ」を奔走する。
「大神」の由来ですが、主人公が「アマテラスオオミカミ」であり「狼」、そして主人公の相棒イッスンの広げる「大紙」の3つに由来しています。
ストーリー自体は王道RPGですが、そこに登場する人物(神)が癖の強く物語の奥行きを広げてくれています。
壮大なストーリーなのに神々の日常ときたら…。
『大神』では登場人物が日本神話や童話になぞられた神々を模しています。
旅絵師イッスンは一寸法師、コノハナノサクヤヒメやイザナギ、スサノオなど誰でも一度は聞いたことのある神々だけに、その性格は笑ってしまう程癖が強いです。
正直、物語序盤は「こんな調子で大丈夫か…?」と思うほど。
神様なのに人間味に溢れていて、そこが矛盾と言うべきか…。
神でも完璧ではないんだと認識させてくれます。
個人的にスサノオとウシワカが好きで、大事な何かを教えさせられたように思いました。
なんだか見ていてほっこりする登場人物同士の掛け合いも魅力ですね。
物語の根底に「覚悟」がある。
ほんわかするキャラクター達ですが、神々を模しているだけにどこか「芯」を感じる場面が印象的でした。
そこにはキャラクター達の不器用でもどこか真っ直ぐな生き様が随所に散りばめられています。
「価値ある人生を、ユーもたくさん見てきたはずだよ」
この言葉に『大神』の全てが詰まっていると言っても過言ではないはず!
H2とにかく彩りに富んだ世界観に心が癒される。
『大神』の魅力は登場人物だけではありません。
水墨画風に描かれた世界観は見ているだけで飽きが来ないです。
キャッチコピーの「この世の命が蘇る」通り、蘇った「ナカツクニ」の自然豊かな彩りは全ての人を癒すでしょう。
心が清らかになる、というか美しいモノを見て尊さを感じるともいうべきか…。
一変して「ヤマタノオロチ」の祟りに犯された場所は禍々しく、おどろおどろしい描写が「生と死」のあり方を強く印象付けます。
枯れ果てた木々や毒々しい川、どす黒いもやに「ここは呪われている」と一目見てわかりますが、イエスとノーだけで表現できるようなちゃちなもんじゃない雰囲気が一層「呪い」の深さを物語っています。
まとめ
日本神話の全部盛りの『大神』の魅力についてレビューしてみました。
他にも当時は斬新だった「筆しらべ」
BGMも素晴らしく神曲勢揃いな印象だったのを覚えています。
日本人が忘れていた日本らしさや、海外から評価される日本の美しさを再認識させてくれるゲーム、大神。
これだからコントローラーは渡せない。